2007-10-22

ワナビー・アニオタ - 2007年度10月期・極私的アニメ視聴記録

アニオタになろうと何度決意してもなれない私(途中で飽きる)の、アニメ視聴記録。記録に残せばちったあ続くかと思ってやってみる。ヤマとかオチとかは特にない。

なお特に言及しない限り、原作などは見ていない。
順番にも特に意味はないが、評価の昇順で。


『魔法先生ネギま!』

1話前半で挫折。
アニメじゃないが……。内容の感想は誰が書いても一緒だろう。創作物を罵倒するために楽しむ趣味は私にはない。
ただ、OPの廊下のシーン、完全に静止した役者たちの間をカメラが潜り抜けていく部分だけは感心した。あれはアニメ業界の止め絵乱発とか、ギャルゲの「紙芝居性」への強烈なアイロニーだ。「お前らがやってるのはこういう演出だよ。わかるか? 悔しかったらその静止画、動かしてみやがれ」という強烈な意思を感じた。……本編の映像を見ると、スタッフがそんなことを意図したとは思えないが。


『レンタルマギカ』

1話前半で挫折。
西尾維新の創作した最凶の一人称「僕様ちゃん」を凌いだ私をして、釘宮ボイスの「お兄ちゃん社長」には置いていかれた。文章で知っていればまだ心の準備が出来たかもしれないが……。
初っ端からキャラが出すぎているあたりを見ても、想定視聴者層は最初から原作のファンに限っているのだろう。


『ef - a tale of memories.』

1話で挫折。
冒頭からばらばらとそれらしいシーンが描かれていくが、それぞれが全く繋がらない。まあ、1話目で繋がるわけがないと言えばその通りなのだが、思わせぶりで安い台詞ばかりばら撒いている印象が拭えない。
まあ私は原作のメーカを信用してないので、その分悪い方にバイアスがかかっているかもしれないが。七尾絵のゲームに傑作と呼べるシナリオを知らないというバイアスも。


『みなみけ』

1話で挫折。
『らき☆すた』でほのぼの日常系の面白さに覚醒できたかと思ったが、違ったようだ。絵はむしろ好みの部類だが、何故か続きを見ようという気がまるで起きない。
どうでもいいが主人公姉妹の三女の前髪が気になって仕方がなかった。アホ毛と呼ぶにはあまりにも斬新なデザインだったが……。あと「南家」だとは夢にも思わなかった。「みな三毛」のアクセントで発音してるひとばっかりだったからか。


『魔人探偵脳噛ネウロ』

第2話まで見て放棄。
ああそうだよ、もどきとはいえミステリファンなんだ私は。イロモノだとは思っていたが、探偵と言われると見てしまうんだ私は。
あとネウロ役は、子安武人よりもっとマッドな人のが合うんじゃないかと、二話見た感覚では思う。修行が足りないので誰と言えるほど知識はないが、マッドとはいえ白鳥哲でもないし若本規夫でもないんだよな。『ラブコンプレックス』の唐沢寿明っぽい方向で誰か。


『Myself; Yourself』

視聴続行中。ただし2話で挫折しかけ。
ウン年ぶりに地元に帰ってきたら、昔仲良かった女の子が一人だけ最高に愛想悪い、という話。メインヒロインっぽいその子がなぜそうなってしまったのか、という点しか話を引っ張る要素が見当たらない。そして私はそこに興味が持てない。需要と供給のミスマッチ。
もう2話見て、別の方向から話を引っ張らないようなら切る。うまく展開すれば『sola』とよく似たニッチをとれそうだが、私はあれも途中で投げたんだったか……。
声は子安・金朋・田村ゆかりという取り合わせが何故か印象的。でも私からすると今期の田村ゆかりは栗原先輩なのだな。子安はずっとスバルだし。


『灼眼のシャナII』

視聴続行中。
第一期を見ずに見始める暴挙。やっすい三角関係かと思いきや、転校生追加によりやっすい四角関係になりそうな気配。やっすい、というのはここでは「結局誰とくっつくかがみえている」の意。
釘宮分補給のため無目的に見続けそうな予感。


『D.C.II ~ダ・カーポII~』

視聴続行中。
原作はエルニーニョ絵梨奈と雪村杏でできているゲーム。
杏の声が違うということで何の期待もなかったのだが、第1話にしてまさかの展開が来た。原作経験者なら「この後どうもってく気だこの話」という観点でやきもきできること請け合う。
ここまで偏った展開にしてしまうと、京アニ版『Kanon』の真琴編みたく軽く流して次に行くことも難しそうだ。本筋を徹底的に無視して小恋編・ななか編でやりきる気なら、その意気は高く買うが……それにしては展開が早いんだよなあ。


『CLANNAD』

視聴続行中。
原作は春原陽平でできているゲーム。と聞いた。私はやりかけ。
京アニらしい忠実な映像化。と思いきや、原作では鬱陶しいだけの風子が妙に可愛らしくなっていて笑った。展開がやたら早いのか、イベントが錯綜してシーンがあっちこっち飛んでいる点はやや残念だが、恐らくとっとと本筋に入るためだろう。
とりあえず続きを見ようという気にさせる映像は、相変わらず見事。


『スケッチブック ~full color's~』

視聴続行中。
今期唯一、自信を持って最後まで見ると言える。
『らき☆すた』からこなたとかがみと白石と京アニの悪ノリを引いたようなアニメ。陸の上の『ARIA』ところによりシュール、とでもいうか。
あまりアニメ絵に向いている絵柄には見えないのだが、ネタと音響周りがとにかく私にクリティカルヒットしている。OP/EDがナイスで花澤香奈の声がナイスでBGMがナイス。田村ゆかりのらしくない声もナイス。アニメのBGMがピンポイントでツボにはまるなんて『ふたつのスピカ』の「訓練」以来かもしない。
ていうか自分、やっぱり見られるんじゃないかほのぼの系。
でも受けないだろうなあ、私の周囲には。



あー、改めて書き出してみると挫折率高いなあ。既に5/10って。最終的に2/10残すのが目標ラインか。
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2007-10-15

記録的記録装置、または創造性について

ボイスレコーダを買った。

と言っても、もうかれこれ一ヶ月ほど前の話になるのだが。
どうせなら、と無意味に奮発して、ステレオ録音だの高速充電だのばかに売り文句の多いものを選んでしまった。

動機は色々あったのだが、簡単にまとめると「手帳を捨てたかった」その一点に尽きる。独り暮らしを始めて以来、私は毎年欠かさず手帳を買ってきた……のだが、一年終えて振り返ってみると、何故だかいつも驚きの白さなのだ。
ああそうさ、使ってない。

理由は分かりきっていて、要するに「書く」のが億劫なのだ。
道端で思い立っても書きづらい。夜中に目が醒めても書きづらい。自転車を漕いでいたりすると論外で、正直な話そもそも鞄から取り出すのが面倒だったりする。書いた自分ですら解読に手間取るほどの悪筆もあって、私は生まれてこのかた、およそ備忘録と呼ばれるものを運用できた試しがない。

そんな風な不満を抱えた中で、昨月は手酷い風邪にやられたのだ。あれは辛かった。熱にやられて倒れこんでいる間、妄想ばっかり進むくせに何一つ記録できない。ろくに動けない自分への苛立ちに、いい加減耐えかねてネットで衝動買いし、現在に至る。

今ではちょっとしたメモから講義の聞き落とし防止、不動産屋との契約時の会話まで、片っ端から録りまくりである。しあわせいっぱいである。音声データは検索に時間がかかるのが玉に瑕だが、ちょっとしたメモなら読み込みは高々数回。書き込みの圧倒的速度を思えば十分妥協できるトレードオフだ。


――と、思っていたのだが。
ボイスレコーダ君、一つだけ問題があった。

何を隠そう、誤発である。

いつでもすぐに取り出せるよう、ポケットの中にしまっているのだが、どうやらこれが携帯とぶつかるらしく、知らないうちにスイッチが入っている。友人との昼食時、エレベータの中、スーパーの駐車場と手当たり次第に録音されているわけで、意外な音声が録れて面白い反面、ヘタな発言ができない、人にヘタな発言もさせられないという恐ろしさがある。

この間なんか、カラオケで誤発した音声をあとから聞いて、自分の声に改めて絶望する羽目になった。あー、わたくし、生まれも育ちも音痴のキモオタ、人呼んでフーテンの……あーやめだやめだ。開き直ったつもりだったのだが、やっぱり、音痴はつらいよ。

いや、脱線したが。

ともかくそんなわけで、今後私と会うひとは気をつけて欲しい。
私自身も気付かないうちに、録音されている可能性がある。




余談。

上の話と関係が、まるでないようでいて仄かにありつつ、ある意味において本題な余談。

演劇だか声優だかの業界を目指していた昔の同級生が、数年の沈黙を経て、どうも本格的に動き出したらしい。web 上で確認できる範囲には匂わすような発言しかないのだが、その後の言動から見るに、おそらく動いたのだろうと読む。(ここで本人に直接尋ねないところが、私の人間関係の捩くれているところだ)

――背中ぐらいなら幾らでも押してやる。

進路に悩んでいる、と話したその友人に、当時の私は無責任にもそう言い放った。往時も今も、私に何ができるわけでもないことは変わっていない。しかしだからといって、その言葉が嘘だったつもりもない。

ああ、だから、例によってここを見ていないのは百も承知だが言っておく。

私と君は真正面から応援するような間柄ではない。愚痴を聞くような付き合いでもない。
だがその途を進み続ける限り、私は君の最古参のファンであり続けるだろう。

いやまあ、もしここを本人が見ているなら、こんな推測ベースの発言はしないが。


もう一歩余談になるが、私のこのスタンスは何もその友人に限った話ではない。

確固たる目標の持ち主を眺めているのはいつも楽しい。
その行動が成果に繋がっていくのを見ているのは、もっと楽しい。
傍観者としての私の人生の、最高の楽しみといえる。

とある友人と意見が被るのだが。

何かを創出する人間に、創出しようとする人間に、私は常に賛同する。
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2007-10-14

脆弱な静寂の中で

何もない部屋が好きだ。

それも、とびっきり殺風景なやつ。
理想を言えば、机も椅子もカーテンもない直方体の空間がベストだ。

そういう場所に、未読の小説を何冊か積んで寝転がる。
カーペットなんて余計なものは置きたくないから、部屋はいつも畳敷きだ。
昼間なら蛍光灯だって要らない。直に差し込む光が柔らかい。

誰もいない。

視界の中で動いているのは、秋晴れの空に浮かぶ雲くらいのもので、
耳に入ってくるのは、少し離れた大通りの喧騒くらいのものだった。

そっと目を閉じる。

真新しい畳の匂いを大きく吸い込んで、吐き出した。
喧騒は、気がつくと遠ざかっている。

誰もいない。

ここにいるのは私だけで、
それを知る者は一人もなく、
私が去れば、何の痕跡も残らない。

これが私の居場所だ。
誰も知らない、私の居場所だ。


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というわけで、諸々の事情により引っ越した。

新しい部屋に荷物を運び込むのはいつも気が滅入る。
本当、捨てられるものなら机も本棚も処分したいのだよな。

ああ、私の何もない部屋が消えていく……。
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2007-10-02

ダイヤモンドじゃなくても砕けない

宮野ともちか『ゆびさきミルクティー』1巻~7巻読了。
未完結なので、話の本筋と関係のない雑感。

あたしは紀くんのオモチャなの

あたしに触れることができるのは紀くんだけ
あたしを泣かせることができるのも紀くんだけ

キミじゃない
――『ゆびさきミルクティー』 3, p.160-161

いきなり本文を引用したが、ここに痺れた。っていうか、割と素でこのシーン2回読み返した。ここでいう「紀くん」は主人公で、この台詞はヒロイン(の一人)が脇役を振る時のものなんだけど、なんていうか……壊れてるよなあ。私もこんな感じでぶっ壊れてみたいもんだ。

まあ無理だけど。

普通人間をぶっ壊そうとするのは多分カルトとか自己啓発なんたらとかそういう系統で、そのせいかこう、ぶっ壊れ願望を自覚してる人間ってのは大体防御が堅い。ましてや無神論者入ってる私である。言うなれば常時アストロンである。上の台詞なみにぶっ壊れたいとなると、もう多分小悪魔キャラぐらいじゃ足りない。ホンモノの悪魔に遊ばれないといけない。

って、まんま少女漫画の古典的なパターンじゃないのかそれ。あー。

私は恋愛願望も結婚願望もかなり「ない」方だと思うのだけど、それでもある種の物語消費的な欲求は排除できんのだなあ。

ま、だからきっと本読みは本を読むのだろうな。
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